ご挨拶

第35回関東臨床細胞学会学術集会 会長 
長野県臨床細胞学会 会長 

浅野 功治 


 このたび、第35回関東臨床細胞学会学術集会を、令和3年9月25日(土)にJA長野県ビル・アクティーホールにおいて、長野県臨床細胞学会の担当で開催いたします。

 本集会のテーマは、“日本の中心で○○を叫ぶ”です。○○には、関東臨床細胞学会会員の皆様それぞれの思いを入れてください。この1年以上コロナ禍に制限された生活、診療業務、学術活動、社会活動を元に戻すきっかけとして、地理的に関東臨床細胞学会では端ですが日本では中心に位置する、我らが長野県においでいただきそれぞれの思いを大いに叫んでいただきたいと思います。

 ご承知のとおり、細胞診の意義は従来のスクリーニングや組織診断の補完にとどまらず、EUS-FNAにおける迅速細胞診(ROSE)のような診断の成否を左右する役割、がんの個別化医療のための免疫組織化学的解析や遺伝子解析における有用性に広がり、今後もますますの発展が期待されます。

 そのような現状を鑑み、本学術集会では、膵がん診療に関するシンポジウム、がんゲノム医療拠点病院における診療に関する講演、婦人科疾患のLEGHのスクリーニング法に関するランチョンセミナーを企画しております。また本学術集会では、“愛は子宮を救う”と題し、長野県細胞検査士会がこの10年来行ってきた一般の方々に対する子宮頸がん予防啓発活動を、プログラムに組み入れております。それに関連して、年来の懸案である子宮頸がんワクチンについての講演も企画しております。この他、スライドカンファレンス (口腔領域,婦人科領域)と、会員からの一般演題発表も企画しております。

 昨年来コロナ禍により人が集まることが大きく制限され、種々の学術集会は軒並み中止か延期かリモート形式への変更を余儀なくされました。はからずも、IT技術の進歩により学術集会の完全リモート開催が可能と実証されたわけですが、このような時代だからこそ実際に人が集まり、対面してライブで意見交換ができる学術集会の価値はより高まったと思います。リモートで知識は得られても人のつながりを広げるのは難しいです。集まれるなら集まりたいという機運の高まりを感じます。

 以上のような観点に立ち、また開催予定の令和3年9月下旬までにはワクチン接種を含む医学的・社会的対応が進んで、国内においてコロナ感染が制御できることを期待して、当会としては例の3密を避けるなどのコロナ感染対策を十分講じたうえで、本学術集会を現地開催一本で開催するべく準備を進めております。もちろん、開催日近くのコロナ感染拡大状況を考慮せずに現地開催することはいたしませんが、最初からあるいは途中から、リモート形式との併催あるいはリモート単独開催に変えることもいたしません。

 コロナ禍の下、自分と周りに気を配りながらの日常が今後も続きますが、以上のような本学術集会の趣意をおくみとりいただき、多くの方々のご参加を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。関東臨床細胞学会会員の皆様と、元気に長野でお目にかかれることを心待ちにしております。

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